PART 5 (No.81〜100) |
No | ベ ス ト 作 品 | ご 参 考 |
81 |
「ダーティ ハリー」 ('71) 米/監督:ドン・シーゲル
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*「バニシング・ポイント」(71) 。リチャード・C・サラフィアン監督。アメリカン・ニューシネマの秀作の1本。1台の車を運転し搬送の途中、主人公は何かに憑かれたように暴走を開始する。カーチェイス・アクションが凄い。
*「ベニスに死す」(71) 。ルキノ・ヴィスコンティ監督の秀作。美少年に魅せられた初老の男の悲劇。格調高い演出で見応えあり。 *「フレンチ・コネクション」(71) 。マックィーンの「ブリット」のプロデューサーによる、これも中盤のカーチェイスが話題となった快作。ウイリアム・フリードキン監督の出世作。 *「さすらいのカウボーイ」(71) 。ピーター・フォンダの監督2作目となる、ちょっと変わった西部劇の佳作。リリシズム溢れる映像が魅力的。 *「ジョニーは戦場へ行った」(71) 。優れた脚本家、ドルトン・トランボの小説を自身の手により監督した反戦映画の傑作。戦場で手足も目も口も失った少年兵の回想と現在の姿を通して、戦争の虚しさと命の尊さを描く。ベストに入れたかったが…。 *「時計じかけのオレンジ」(71) 。スタンリー・キューブリック監督の、近未来を舞台にしたブラック・ユーモア溢れる不良少年映画。「雨に唄えば」を歌いながら暴行するシーンがコワい。 |
82 |
「激突!」 ('72) 米/監督:スティーヴン・スピルバーグ
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双葉さんのベスト100: (92)「叫びとささやき」 ('72 監督:「イングマール・ ベルイマン) *「わらの犬」(71) 。サム・ペキンパー監督のバイオレンス・ムービーの秀作。ダスティン・ホフマン主演。
*「ラストショー」(71) 。ピーター・ボグダノヴィッチ監督による、閉館する映画館を舞台に人生模様、青春群像を描いた傑作。ベン・ジョンソンがとてもいい。 *「恋のエチュード」(71) 。フランソワ・トリュフォー監督のアントワーヌもの。ジャン・ピエール・レオ主演。繊細な演出が魅力的。
*「ゴッドファーザー」(72) 。フランシス・コッポラ監督の大ヒット作。よく出来てはいるが、観終わって時間が経つと印象が薄れてしまった。 |
83 |
「ジーザス・クライスト・スーパースター」 ('73) 米/監督:ノーマン・ジュイソン キリスト、最後の7日間をミュージカル化した、ブロードウェイの大ヒット作の映画化。作詞・作曲は後に「オペラ座の怪人」等のヒット作を連発するアンドリュー・ロイド=ウェバーとティム・ライス。 (注)この中には、日本の聖徳太子の1万円札もあった。ただし聖徳太子は、70ミリ画面でようやく確認できる程度で、ビデオでは絶対に見えない(笑)。やっぱりこれは大画面の劇場で観るべきである。 |
双葉さんのベスト100: (93)「スティング」 ('73 監督: ジョージ・ロイ・ヒル) 小林さんのベスト100: (89)「スティング」 (90)「ある結婚の風景」 ('73 監督:イングマール・ ベルイマン) *「ポセイドン・アドベンチャー」(72) 。これは面白かった。逆さになった船からの脱出というアイデアが秀逸。製作アーウィン・アレン、監督ロナルド・ニーム。 *「探偵 スルース」(72) 。ジョセフ・L・マンキウィッツ監督による、あっと驚くドンデン返しがある舞台劇ミステリーの快作。 *「ボギー!俺も男だ」(72) 。ウディ・アレン脚本・主演、ハーバート・ロス監督による、名作「カサブランカ」にオマージュを捧げた映画ファンなら感涙ものの秀作。ベストに入れたいが…。 *「ブラザー・サン、シスター・ムーン」(72) 。フランコ・ゼフィレッリ監督による、アッシジのフランチェスコを描いた作品。ゼフィレッリらしく、青春映画としても見事な出来。 *「スティング」(73) 。「明日に向って撃て!」トリオ(ニューマン、レッドフォード、ジョージ・R・ヒル監督)による、こちらはぐっとトボけて楽しい詐欺師映画の秀作。ラストまで目が離せません。 |
84 |
「映画に愛をこめて アメリカの夜」 ('73) 仏/監督:フランソワ・トリュフォー ニースの撮影所を主舞台に、「パメラを紹介します」という映画の撮影が行われている。その映画製作中に起るさまざまなトラブルや人間関係の軋轢―ノイローゼ気味のハリウッド女優や気難しい男優の我がまま、妊娠がバレた新人―などの紆余曲折を乗り越えてクランク・アップするまでを、この映画の監督(フランソワ・トリュフォー自身が演じている)を主人公にして丹念に綴った作品。登場人物も多彩で、前記の人たち以外にも、プロデューサー、助監督、撮影監督、女性スクリプター、化粧係、小道具係など、裏方の人たちの仕事ぶりも丁寧に描いており、観客は1本の映画が完成するまでにどんなプロセスがあり、どんな苦労があるかを知ることが出来る。アフレコで拍手の音を入れるシーンなども興味深い。面白いのは、監督の夢の中に出て来る、子供時代に映画「市民ケーン」のスチール写真を盗むシーン。これは自伝作品「大人は判ってくれない」のエピソードからも推測されるように、多分トリュフォー自身の実体験なのだろう。そういう意味で、この映画もまたトリュフォーの自伝的作品と言えるかも知れない。 |
*「スケアクロウ」(73) 。ジェリー・シャッツバーグ監督による二人の男(ジーン・ハックマン、アル・パチーノ)の友情とさすらいを描くロードムービーの秀作。 *「続・激突!カージャック」(73) 。スピルバーグ監督の記念すべき劇場映画デビュー作。子供を取り戻す為にパトカーをハイジャックした若夫婦と追う警察との駆け引きはやがて…。「激突!」とは何の関係もない。印象的なシーンもあり、ファンなら観ておくべし。 *「悪魔のシスター」(73) 。鬼才ブライアン・デ・パルマ監督の我が国デビュー作。B級ホラーだが2分割(スプリット)スクリーンなど、得意の手法を既に採用している点で一見の価値はあり。 |
85 |
「アメリカン・グラフィティ」 ('73) 米/監督:ジョージ・ルーカス
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*「デリンジャー」(73) 。ジョン・ミリアスの監督デビュー作にして彼の最高傑作。執拗にギャング団のデリンジャー(ウォーレン・オーツ)を追うFBI捜査官役のベン・ジョンソンが儲け役。 *「北国の帝王」(73) 。ロバート・アルドリッチ監督による、1920年代、列車にタダ乗りするホーボー(浮浪者)と、そうはさせじとする車掌との攻防を描いた、いかにもアルドリッチらしい男性映画の快作。対決するリー・マーヴィンとアーネスト・ボーグナインが男くささをプンプン匂わせてとてもいいですね。 *「ドラゴンへの道」(73) 。ブルース・リー主演の3作目にしてリーの初監督作品。ローマのコロシアムにおけるチャック・ノリスとの死闘が凄い迫力。撮影は日本の名カメラマンで香港で活躍していた西本正。 *「燃えよドラゴン」(73) 。記念すべきブルース・リー我が国初登場作品。そのカッコ良さにシビれた。ラロ・シフリンの音楽も素敵。他愛ないけど何度も観たくなるアクション映画の快作。ロバート・クローズ監督。 |
86 |
「ザッツ・エンタティンメント」 ('74) 米/監督:ジャック・ヘイリーJr.
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双葉さんのベスト100: (94)「フェリーニのアマルコルド」 ('74 監督:フェデリコ・ フェリーニ) (95)「ザッツ・エンタティンメント」 (左参照) (96)「タワーリング・インフェルノ」 ('74 監督:ジョン・ギラーミン) 小林さんのベスト100: (91)「ナッシュビル」 ('75 監督: ロバート・アルトマン) (92)「JAWS ジョーズ」 ('75 監督:スティーヴン・ スピルバーグ) *「フェリーニのアマルコルド」(74) 。フェリーニ監督の自伝的な、少年時代の甘い思い出を描いた秀作。残念ながらビデオで初見参。劇場で観てたらベストに入ったかも知れない。 *「エマニエル夫人」(74) 。これは個人的に思い入れがある。実は新婚旅行のパリでヘア無修正版をリアルタイムで観ているのである。すっごくドキドキしましたよ(笑)。 *「ヤング・フランケンシュタイン」(74) 。メル・ブルックス監督の、古典ホラー「フランケンシュタイン」を徹底的にパロりまくった笑いの秀作。メル監督作品の中では一番好きな作品です。 *「ロンゲスト・ヤード」(74) 。最近リメイクもされた、刑務所内で開催される囚人対看守のフットボール対決を描いたスポーツ・アクション映画の快作。バート・レイノルズ主演。監督は男性映画が得意のロバート・アルドリッチ。 |
87 |
「スター・ウォーズ」 ('77) 米/監督:ジョージ・ルーカス
この作品が大ヒットした事により、以後「帝国の逆襲」、「ジェダイの復讐」、さらにこれらの前日譚、「エピソード1〜3」が後に作られる事となるが、悲しいかな、どれも1作目(「エピソードW」と今では呼ばれる)の面白さに遥かに及ばない。…どころか、悪人ダース・ベイダーが実はどうたらこうたら…という続編の展開は、単純明快勧善懲悪娯楽映画としての1作目の面白さと感動をぶち壊す存在でしかない。私個人的には、1作目だけで終わって欲しかったというのが正直な感想である。 (日本公開'78年) |
*「ゴッドファーザーPARTU」(74) 。大ヒットした作品の続編…というより、1作目でマーロン・ブランドが演じたドン・コルレオーネの若き日を描いたパート0とも言うべき作品。アカデミー作品賞受賞。 *「JAWS ジョーズ」(75)。言うまでもない。S・スピルバーグ監督の出世作であり、初の大ヒット作。いかにも新人らしい意欲に満ちた快作で、ヒッチコック監督のサスペンス・テクニックを始め、過去の映画から巧みに引用しているあたりも新時代の監督らしさが感じられた。それとあまり誰も指摘していないが、私は「ゴジラ」第1作('54)からもいろいろ盗んでいると思っている。どこかは見比べて判断してください。 *「フレンチ・コネクション2」(75) 。ジョン・フランケンハイマー監督による続編。こちらは男性派のフランケンハイマーらしく男っぽさがプンプン匂う快作。ラストの堤防沿いを延々と走るポパイ刑事(ジーン・ハックマン)の執念に感動。
*「狼たちの午後」(75) 。シドニー・ルメット監督。 *「カッコーの巣の上で」(75) 。ミロシュ・フォアマン監督。 *「タクシー・ドライバー」(76) 。マーチン・スコセッシ監督。 *「大統領の陰謀」(76) 。アラン・J・パクラ監督。 *「ロッキー」(76) 。ジョン・G・アヴィルドセン監督。 |
88 |
「未知との遭遇」 ('77) 米/監督:スティーヴン・スピルバーグ 「ジョーズ」の大ヒットで一躍メジャーな監督になったスピルバーグが、子供の頃よりあこがれていたUFOとの遭遇、異星人とのコンタクトをスケール感たっぷりに描いたファンタスティックなSF映画の傑作。異星人が地球にやって来て人類とコンタクトする…という映画は昔からよくあるが、大半はB級低予算ムービーで、しかも地球を侵略する目的というのが圧倒的に多い。本作のような友好的な異星人が登場するのはロバート・ワイズ監督の「地球の静止する日」(それも警告のために来た)くらいだろう。 |
*「グッバイガール」(77) 。ニール・サイモン脚本、ハーバート・ロス監督。 *「ビッグ・ウェンズデー」(78) 。ジョン・ミリアス監督。 *「ディア・ハンター」(78) 。マイケル・チミノ監督。 *「木靴の樹」(78) 。エルマンノ・オルミ監督。 |
89 |
「地獄の黙示録」 ('79) 米/監督:フランシス・フォード・コッポラ ベトナム戦争最中、アメリカ陸軍情報部のウィラード大尉(マーティン・シーン)とその部下が、特殊任務途中に失踪し、ジャングル奥地に王国を築いてカリスマ的に君臨するカーツ大佐(マーロン・ブランド)を暗殺せよという密命を帯び、哨戒艇で川をさかのぼって目的地に向かう。その途中で彼らが体験するさまざまな戦争の実態、狂気の地獄絵。やがて遂にカーツ大佐と出会ったウィラードは…。巨匠フランシス・F・コッポラ監督が、膨大な製作費と時間をかけて描いた戦争巨編。ただしこれはただの戦争映画ではない。アメリカが初めて負けた対外戦争=ベトナム戦争とは、いったい何だったのか…その総括を、コンラッドの小説「闇の奥」をベースに、壮大な叙事詩として描いた作品である。攻撃シーンに流されるワ−グナー作曲の「ワルキューレの騎行」も印象的。ただ、80年の公開作品では、上映時間の都合で一部シーンがカットされていたせいなのか、私が若かったせいなのか、いま一つコッポラが何を訴えようとしていたのかが判り辛かった。 |
*「エイリアン」(79) 。リドリー・スコット監督。 *「クレイマー、クレイマー」(79) 。ロバート・ベントン監督。 *「オール・ザット・ジャズ」(79) 。ボブ・フォッシー監督。 *「マッドマックス」(79) 。ジョージ・ミラー監督。 *「ブリキの太鼓」(79) 。フォルカー・シュレンドルフ監督。 |
90 |
「レイダース/失われた聖櫃<アーク>」 ('81) 米/監督:スティーヴン・スピルバーグ
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小林さんのベスト100: (93)「プリンス・オブ・シティ」 ('81 監督:シドニー・ルメット) (94)「隣の女」 ('81 監督: フランソワ・トリュフォー) *「エレファントマン」(80) 。デヴィッド・リンチ監督。 *「ブルース・ブラザース」(80) 。ジョン・ランディス監督。 *「グロリア」(80) 。ジョン・カサヴェテス監督。 *「U・ボート」(81) 。ウォルフガング・ペーターゼン監督。
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91 |
「E.T.」 ('82) 米/監督:スティーヴン・スピルバーグ
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双葉さんのベスト100: (97)「ファニーとアレクサンデル」 ('82 監督:イングマール・ ベルイマン)
*「ガンジー」(82) 。リチャード・アッテンボロー監督。 *「ライトスタッフ」(83) 。フィリップ・カウフマン監督。 |
92 |
「ストリート・オブ・ファイヤー」 ('84) 米/監督:ウォルター・ヒル 冒頭、「ロックン・ロールの寓話」というタイトルが出る。そう、これはさまざまなロックン・ロール・ナンバーで綴られたおとぎ話である。ある町で、ロックのスーパースターとなった歌姫・エレン(ダイアン・レイン)が不良グループに誘拐される。それを知った、エレンのかつての恋人、トム(マイケル・パレ)が彼女を救う為に、数年ぶりでこの町に戻ってくる。トムは男勝りの女、マッコイ(エイミー・マディガン)の助けも借りて敵陣に乗り込み、エレンを救出した後、またフラリと町を去って行く。…と、ストーリーはいたって単純明快。西部劇か日活無国籍アクションのノリである。しかしこの映画の面白さは、ウォルター・ヒル監督のスタイリッシュ、かつロックのリズムに乗せたテンポのいい演出によるところが大きい。シーンの繋ぎはギザギザの荒々しいワイプ、そしてコンサート・シーンではさまざまな角度から撮った短いカットを絶妙に繋いで、まるでロック・コンサート会場にいるかの如き臨場感で興奮させられた。マイケル・パレはカッコ良く、ダイアン・レインは可憐、そして悪役、ウィレム・デフォーは憎たらしく…と、絵に描いたようにそれぞれ決まっている。落ち込んでいる時など、CDでサントラを聴くとスッキリした気分になれること請け合いである。無論DVDで観るも良し。ともあれ、何度観てもスカッとする、ウォルター・ヒル監督の最高作と言える、痛快エンタティンメントの快作である(ただ、これ以降ヒル監督作品は急速にパワーダウンしてしまうのだが…)。 |
双葉さんのベスト100: (98)「アマデウス」 ('84 監督:ミロシュ・フォアマン) 小林さんのベスト100: (95)「ハドソン河のモスコー」 ('84監督:ポール・ マザースキー) *「ロマンシング・ストーン 秘宝の谷」(84) 。ロバート・ゼメキス監督。 *「アマデウス」(84)。ミロシュ・フォアマン監督。 *「ターミネーター」(84)。ジェームズ・キャメロン監督の出世作であると同時にA・シュワルツェネッガーのブレイク作でもある。ベストには「2」の方を入れたが、こちらも捨てがたい傑作。 *「ストレンジャー・ザン・パラダイス」(84)。ジム・ジャームッシュ監督。 *「プロジェクトA」(84)。ジャッキー・チェン監督。 |
93 |
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」 ('85) 米/監督:ロバート・ゼメキス ロバート・ゼメキスは、S・スピルバーグ製作総指揮の「抱きしめたい」で監督デビューし、その後もスピルバーグ製作「ユーズド・カー」の監督、スピルバーグ監督「1941」の脚本を担当するなど、スピルバーグとの とにかく、楽しくて、底抜けに明るくて、ハラハラ・ドキドキさせられ、そして“未来をいい時代に変えて行くのは自分自身なのだ”という力強いテーマに勇気付けられる、これは映画史に残る一級のSFエンタティンメントの傑作シリーズであると言えよう。 (日本公開'85年) |
小林さんのベスト100: (96)「アフター・アワーズ」 ('85 監督:マーティン・ スコセッシ)
*「プラトーン」(86)。オリバー・ストーン監督。
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94 |
「スタンド・バイ・ミー」 ('86) 米/監督:ロブ・ライナー
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*「グッドモーニング・バビロン!」(87)。パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ監督。
*「アンタッチャブル」(87)。ブライアン・デ・パルマ監督。 *「ラストエンペラー」(87)。ベルナルド・ベルトルッチ監督。 *「ロボコップ」(87)。ポール・ヴァーホーヴェン監督。 *「ベルリン 天使の詩」(87)。ヴィム・ヴェンダース監督。 *「紅いコーリャン」(87)。チャン・イーモウ監督。 *「バグダッド・カフェ」(87)。パーシー・アドロン監督。 |
95 |
「ニュー・シネマ・パラダイス」 ('88) 伊/監督:ジュゼッペ・トルナトーレ 当時弱冠29歳の新進、ジュゼッペ・トルナトーレ監督が、映画への熱い思いを込めて描いた珠玉の名作。 |
双葉さんのベスト100: (99)「霧の中の風景」 ('88 監督:テオ・アンゲロプロス)
*「グラン・ブルー」(88)。リュック・ベッソン監督。 *「ブラック・レイン」(89)。リドリー・スコット監督。 *「ダイ・ハード2」(90)。レニー・ハーリン監督。 *「ダンス・ウィズ・ウルブス」(90)。ケヴィン・コスナー監督。 *「ニキータ」(90)。リュック・ベッソン監督。 *「髪結いの亭主」(90)。パトリス・ルコント監督。 |
96 |
「フィールド・オブ・ドリームス」 ('89) 米/監督:フィル・アルデン・ロビンソン
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*「羊たちの沈黙」(91)。ジョナサン・デミ監督。 *「レザボア・ドッグス」(91)。クェンティン・タランティーノ監督。 *「許されざる者」(92)。クリント・イーストウッド監督。 *「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」(92)。マーティン・ブレスト監督。 *「クライング・ゲーム」(92)。ニール・ジョーダン監督。 *「ジュラシック・パーク」(93)。スティーヴン・スピルバーグ監督。 *「シンドラーのリスト」(93)。スティーヴン・スピルバーグ監督。 |
97 |
「ターミネーター2」 ('91) 米/監督:ジェームズ・キャメロン
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小林さんのベスト100: (97)「羊たちの沈黙」 ('91 監督:ジョナサン・デミ) (98)「許されざる者」 ('92 監督:クリント・イーストウッド) *「ピアノ・レッスン」(93)。ジェーン・カンピオン監督。 *「スピード」(94)。ヤン・デ・ボン監督。 *「レオン」(94)。リュック・ベッソン監督。 *「ショーシャンクの空に」(94)。フランク・ダラボン監督。 *「フォレスト・ガンプ/一期一会」(94)。ロバート・ゼメキス監督。 |
98 |
「さらば、わが愛/覇王別姫」 ('93) 香港/監督:チェン・カイコー
(日本公開'94年) |
小林さんのベスト100: (99)「パルプ・フィクション」 ('94 監督:クエンティン・ タランティーノ) (100)「世界中がアイ・ラヴ・ユー」 ('96 監督:ウディ・アレン)
*「ウォレスとグルミット、危機一髪!」(95)。ニック・パーク監督。 *「ロストワールド ジュラシック・パーク」(97)。スティーヴン・スピルバーグ監督。 *「コンタクト」(97)。ロバート・ゼメキス監督。 |
99 |
「マトリックス」 ('99) 米/監督:アンディ&ラリー・ウォシャウスキー 今更言うまでもなく、キアヌ・リーヴス主演で大ヒットし、SF映画に革命をもたらしたエポックメイキングな秀作。マシンガンショットと呼ばれる静止回転ショットには度肝を抜かれた。しかし私がこの作品を素晴らしいと思うのは、今何の疑問も抱かず、平穏に暮らしていると思っている人生が実は仮想現実で、実態は眠らされたままマインドコントロールされている悪夢のような世界だった…という着想のユニークさである。もしかしたら、我々の生活だって仮想現実かも知れない…と思うとゾッとする。それでも、全体としてはカンフー・ワイヤーアクション、ジョン・ウー監督のスタイリッシュ・アクション、押井守監督のアニメ「攻殻機動隊」…等々からいろんなアイデアを借用し、サービス精神満点のエンタティンメントに仕上げている点はお見事である。まさに、世紀末にふさわしいSF映画の金字塔と言えよう。圧倒的好評につき、5年後にパート2、パート3が作られたが、残念ながら1作目には遥かに及ばない凡作だった。やはりこれも「スター・ウォーズ」同様、1作目で止めておけば・・・と悔やみたい作品である。 (日本公開'99年) |
双葉さんのベスト100: (100)「恋に落ちたシェイクスピア」 ('98 監督:ジョン・マッデン)
*「ガタカ」(97)。アンドリュー・ニコル監督。 *「L.A.コンフィデンシャル」(97)。カーティス・ハンソン監督。 *「プライベート・ライアン」(98)。スティーヴン・スピルバーグ監督。 *「シックス・センス」(99)。M・ナイト・シャマラン監督。 |
100 |
「初恋のきた道」 ('99) 中国/監督:チャン・イーモウ
(日本公開'2000年) |
*「海の上のピアニスト」(99)。ジュゼッペ・トルナトーレ監督。
*「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」(99)。ヴィム・ヴェンダース監督。 *「シュリ」(99)。カン・ジェギュ監督。 *「遠い空の向こうに」(99)。ジョー・ジョンストン監督。 *「アイアン・ジャイアント」(99)。ブラッド・バード監督。 *「あの子を探して」(99)。チャン・イーモウ監督。 *「スペース・カウボーイ」(00)。クリント・イーストウッド監督。 |
・・・永らく(本当に!)お待たせいたしました。ようやく洋画編100本の紹介が完成しました。これで足掛け4年(くらいかな?)に亘った20世紀のベスト100が完結したことになります。しかし、日本映画の時にも書きましたが、100本を選ぶのは本当に骨が折れます。ともあれ、このコーナーを楽しみにしていた方々には、長い間お待たせして誠に申し訳ありませんでした。 |