ロード・オブ・ザ・リング (ニューライン:ピーター・ジャクソン 監督)

 壮大なスケールで、映画化不可能・・・とまで言われたJ・R・R・トールキンの傑作ファンタジーの映画化である(ただし、なんでこの題名?「指輪物語」として我が国でも親しまれている原作なのに…)。
 その後の、いろんな冒険ドラマや、ロールプレイング・ゲームにも影響を与えたというだけあって、映画を見ると本当に、この小説はいろんな映画の元ネタになっている事がよく分かる(「スター・ウォーズ」の原典がこれであった事も分かった。クリストファー・リー扮するサルマンは、モロにダース・ベイダーですね(笑))。
 物語は波乱万丈…と言っても基本ストーリーは、邪悪な指輪を火山に捨てに行く…といたってシンプルなのもいい。あとはさまざまなスペクタクル・シーン、そして美しいニュージーランドのロケを堪能すればよい。役者では、ガンダルフ(これはオビ・ワンですね(笑))に扮するイアン・マッケランが存在感を示してうまい。これは3部作の第1話であるので、いいところで“つづく”…となる。この映画の面白さが本当に分かるのは全3部を見終わった時かも知れないので、きちんとした評価はその時まで待たねばならないだろう。監督のピーター・ジャクソンは、ロケ地でもあるニュージーランド出身で、「ブレインデッド」という低予算スプラッター映画で注目された人。そこまでやるか〜という徹底した血みどろ描写で笑かしてくれ、私はこれ気に入ってます。しかし、ここまで超大作を撮れるようになるとは思いませんでした(笑)。