ハリー・ポッターと賢者の石 (ワーナー:クリス・コロンバス 監督)

 言わずと知れた大ベストセラーの映画化。予想通り大ヒットしております。
 で、私のちょっとヒネくれた感想…。ウーン、確かに面白い。原作のイメージ通りで、原作を読んだ人には十分満足できる仕上がりです。
 しかし、見ている間は面白いのだが、見終わってしまうと、なんか今ひとつ心に残らないのです。言ってみれば、RPGコンピュータ・ゲームをクリアしたようなもので、やってる間は面白くても、終われば後に何も残らない…そんな感じです。原作以下ではないが、以上でもない…。それでも面白ければいいじゃないかと言われそうだが、いい映画って、それだけじゃないのですね。何か心の隅に、いつまでも残り続ける、そういう要素が必要じゃないのかな。それが何かと聞かれても、答えられないのですが…。
 よく出来てます。面白いです。つまんなくはない。でも、名作として後世には残らない…。少なくとも私にとってはそんな映画でした。(感動した人がいたら、ゴメンなさいね)