シュレック   (ドリームワークス:アンドリュー・アダムソン/ヴィッキー・イェンセン 監督)

 ディズニー出身で、「美女と野獣」等を手掛けたジェフリー・カッツェンバーグが製作したCGアニメ。ディズニーには追い出された怨み(?)でもあるのか、かなりアンチ・ディズニー的な作りになっている。冒頭から、主人公であるシュレックの、かなり下品な振る舞いで笑わせてくれるし、ディズニー・アニメのキャラクター(ピノキオ、三匹の子豚、眠れる森の美女の3妖精、白雪姫と七人の小人etc..)たちが暴君にイジメられていたり、“美女と野獣”のロマンス風に進展して、ラストはアッと驚くオチがあったり、そのヒネリっぷりはかなりイジワルである。しかしCGの動きは実に滑らかで自然だし、いろんなパロディ(予告編にも出てくるが「マトリックス」アクションには笑わされる)もあったりで、映画ファンには楽しい出来である。アメリカでは大ヒットしたようだが、日本人にはそのブラックな笑いはちと合わない気もする。で、私はこういうパロディ大好きですから、楽しみました。日本語吹替版もあるが、シュレック役の浜田雅功は違和感がある。エディ・マーフィのトークが楽しめる字幕版が私としてはおススメです。