M:I−2 (パラマウント:ジョン・ウー 監督)

 1作目で才人ブライアン・デ・パルマを起用し、見事に成功させたプロデューサーでもあるトム・クルーズが、今回はジョン・ウーというこれまた個性的な監督を起用し、またまた大成功に導いた。ジョン・ウー以外でならこれほど成功したかどうかは分からない。それほど今回の起用はハマっていた。なにしろ映画としてカッコいいだけでなく、トム・クルーズもこれまでの出演作の中でも最高にカッコよく決まっているのだから・・・。冒頭の「クリフハンガー」のS・スタローンを思い起こさせるロック・クライミングからしてカッコいいし、ジェームス・ボンドばりのカーチェイス、ルパン三世なみの変装(ちょっとおいおいと言いたくなるシーンもあるが・・・)、そして最後はジャッキー・チェンばりのカンフー格闘と、カッコいいヒーロー像のオンパレードである(少し欲張り過ぎじゃないかい?)。新型ウィルスとかのストーリーなどどうでもいい。ただただヒーローをカッコよく見せればそれでいい。それだけの為にジョン・ウーを呼んだのだと言っても過言ではない。ストーリーや悪役にケチをつけるのは野暮というものである。さて、パート3ではどんな監督を呼ぶのだろうか。これも楽しみである。