現実の続き夢の終わり (日活:チェン・イーウェン 監督)

 日活を退社した奥山和由が置き土産に残したアクション映画。オール台湾ロケで監督も台湾の陳以文なので、台湾映画と思われているが資本は日本(日活)である。題名では分りにくいが純然たるドンパチ・アクション。恋人を殺された主人公(水野美紀)が復讐に立ち上がるという、よくあるタイプの作品。この所アクションづいている水野美紀のガンさばきがなかなか決まっている。しかしお話はかなり荒っぽく、ラストもいま一つスカッとしない。やや不完全燃焼であるのが残念。奥山プロデュースなのだから「SCORE」の室賀厚に監督させたらもっと面白くなったのでは・・・