13ウォーリアーズ (:ジョン・マクティアナン 監督)

 原作がマイケル・クライトン、監督がマクティアナンとくればなんだかSF映画と思ってしまうが、実は北欧を舞台にしたチャンバラ?映画であった。それも、村を襲う怪集団を退治する為に雇われた13人の戦士が、一人また一人と倒れながら最後に敵を倒すという、まるで「七人の侍」そっくりなストーリー(題名を訳せば「十三人の刺客」?!。ただし原題は“13th Warrior”。つまり「13番目の戦士」である)。ラストの決闘も雨の中だし、日本びいきのクライトン、一度「七人の侍」をやりたかったのかも知れない。ただ映画の方は全体に暗いムードでいま一つスカッとせず。主人公がアラビアから来たという設定もほとんど生かされていない。120億円というふれこみの制作費がどこに消えたのか、いろんな意味でもったいない作品でありました。