ラブ オブ・ザ ゲーム (ユニバーサル:サム・ライミ 監督)

 40歳を迎え、引退間際の老エースが、自己の人生の総決算と、愛する女への熱い想いを賭けて完全試合に挑む物語。試合の経過を追いながらこれまでの人生がカットバックされる演出はなかなか見応えあり。コスナーも本当に投げている。最終回には我々観客も実際にスタジアムで観戦しているかの如く興奮させられる。数年前のオリックス、佐藤義則のノーヒット・ノーランを思い出し、(特に熟年の)野球ファンは胸が熱くなること請け合いである。サム・ライミは「シンプル・プラン」に続いての本格直球勝負(?)。もう変化球は投げるつもりはないのでしょうか?