トゥルー・クライム (ワーナー:クリント・イーストウッド 監督)
もう70歳近いというのに、クリント・イーストウッドの頑張りぶり(俳優としても監督としても)には頭が下がる。しかも今回は冤罪に泣く弱者を、記者としてのカンと行動力で死刑寸前に救出するという、サスペンスに社会的テーマが加味された問題作。妻からは家庭を顧みないとなじられ、新聞社のボスからは手をひけと脅されてもひるまず、ひたすら自己の信念と正義感に従い突き進む主人公の姿はハードボイルドチックで感動的。秀作である。 ()