Born To Be ワイルド (ウィリアム・ディア 監督)

 映画に夢中の3兄弟が、手に入れた16ミリカメラで大自然の中の動物たちを撮影する旅に出、その道中さまざまな冒険を体験して成長して行くドラマ。野生動物ドキュメンタリストであるマーク・ストーファーの自伝の映画化であるが、「ハリーとヘンダソン一家」「エンジェルス」などほのぼのとした作品の多いウィリアム・ディア演出だけあって、とぼけたユーモアの中に親子の情愛をからめたなかなか味わい深い作品になっている。SFX大作ばやりのアメリカ映画の中に、こうした小品があるとホッとしますね。私は好きです。